株式投資初心者にとって最初のトレードは緊張するもの。
でも、慣れてくるとポンポン買えるようになります。
でも、買うときは「この値段なら」と決めて、指値で淡々と買えるのに。
売るとなると、どうしても“欲”が顔を出します。
もう少し上がるかも、あと1日だけ持ってみようか——そんな小さな欲が、判断を鈍らせるんですよね。
私も何度もその“悶々”を経験しました。
でも、あるとき気づいたんです。
「%で決めておけば、感情を挟まなくて済む」。
たとえば、損切りは-7%、利確は+15%で半分売り。
残りはトレーリングストップを3〜5%に設定して、上がる分だけついていく。
長期なら+30%で1/3だけ売って元本を回収。
この“数字の型”があれば、どんな相場でも冷静さを保てます。
多くの初心者や忙しいサラリーマン投資家が悩むのは、「売ったあとにさらに上がるかもしれない」という不安です。
でも、売りの目的は“最高値で売る”ことではなく、“決めた範囲で守る”こと。
それが続ける人の姿勢だと今は感じます。
経営者なら事業にルールがあるように、投資にも自分なりの“売り規程”を持つのが自然。
外出先でも、アプリで逆指値を最初から入れておけば、欲の入り込む余地も減ります。
勝率よりも、同じルールで30回まわせるか。
この再現性こそ、投資の“実力”の部分です。
「もっと上がるかも」は裏を返せば「根拠がない」。
だからこそ、数字が一番の根拠になります。
やることはシンプルです。
損切り・利確・トレーリングの%を自分仕様で決めて、紙に書き出す。
もしくはアプリにメモしておく。
新規注文と同時に逆指値を入れて、伸びたらトレーリングへ切り替える。
取引のたびにルールを守れたかを一行メモしておくだけ。
“欲”はなくせませんが、“余白”は作れます。
売りボタンを押す手汗も、紙のルールが静かに拭いてくれます。
感情は変えられません。けれど、仕組みは作れます。
だから今日からは、“自分の%”を決めて書く。
それだけで、投資の時間が少し穏やかになります。


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